2021/01/17 19:06

こんばんは。

本日も閲覧、ご来訪、ありがとうございます。
琥珀の補足部分をアップしましたのでお時間あるときに
どうぞ。

ギリシア語で琥珀は
「elektronエレクトロン」(太陽のかがやき)。
古代ギリシアの自然哲学者「ミレトス※のタレス」は
琥珀が摩擦により静電気を帯び、軽い物体を引き寄せることを
知っていたそうで、
独語elektrizität(電気)の由来となっています。

当時はいまほど研磨技術は無いにしても、
その鮮やかな黄色から「太陽光線の結晶」と、
もてはやされました。

英語ではamber(アンバー)。Wikipediaで調べると
「anbar 龍涎香(りゅうぜんこう、マッコウクジラの腸内結石)」の
香りと似ていることから。

そうなんです。。米国宝石学会(GIA)の
宝石鑑別実習では、琥珀を、ガラス、プラスチックから
鑑別するのに「燃やす(hotspot)」という方法があるのです。
主に樹脂、松脂が化石化したものですから、良い香りがするでしょう。
今は、どうでしょうか。。すべての宝石鑑別は基本、非破壊検査です。
先輩曰く「香ばしい」香りだそうですが、私は試したことがありません。

海の生き物から偶然恵まれる龍涎香と、
太陽光線の結晶と崇められた琥珀の香り。
海と空、地球の営み、、結晶ってすごいです。。

似てるのかなぁ。。香り。。






※ミレトス(前600年ごろ)とは現在のトルコ・アイドゥン県、メンデレス川河口付近にあった町。
タレスはイオニアに端を発した「ミレトス派」の始祖。